大学生の頃に東京に住んでいた僕は、90年前半の渋谷に毎日のように地下鉄に乗って通っていました。目的の場所はセンター街の奥にあるHMV渋谷店。いわゆる渋谷系の聖地と呼ばれていたCDショップです。渋谷系のミュージシャンのCDが並ぶ棚の上にはフリッパーズ・ギターの二人、小山田圭吾と小沢健二の大きなポートレートが飾られていました。 

 そのポートレートが僕に教えてくれたのは、ここは渋谷の中心だということ、時代の中心だということ。そう、紛れもなく、あの時代を照らし出していたのはフリッパーズ・ギターでした。二人の天才の放つ光はあまりにも眩く、それゆえにアルバムを3枚リリースしただけで、泡のように静かに消えていきました。

「飛び出すよ flippers 世界で初 here comes the last song 佳境へとgo' お終いまでどうぞお楽しみを hey hey we're the flippers 物語へ back 世界等の秘密へ let's make track」(THE WORLD TOWER) 

フリッパーズ・ギターの音楽が、21世紀のデジタルアートで蘇る。渋谷で歌っていたフリッパーズ・ギターに対する、オマージュとしてのコラボレーション・オムニバス作品です。おかえり僕らのフリッパーズ・ギター! 


 

流動体について
小沢健二
Universal Music =music=
2017-02-22