モンスター娘のいる日常 Vol.3 (初回生産限定版) [Blu-ray]
間島淳司; 雨宮天; 小澤亜李; 相川奈都姫; 野村真悠華; 山崎はるか; 中村桜
東宝
2015-11-18

海外でのアニメの評価は日本と異なる事が多いが、2015年の今期のアニメでも評価が異なる。日本では「がっこうぐらし!」が高く評価される一方で、海外でそれ以上に高評価なのが「モンスター娘のいる日常」だ。

高い評価を得る為には、商業的においても賞などにおいても、独自性が重要な要素となる。それでは海外の視聴者はこのアニメのどこに新しさを感じるのか。


このアニメは、他の多くのアニメと同様、雛形にはまったラブコメ形式の作品だ。ここでの雛形という言葉は批判的なものではなくて、作品を作品としてまとめるために有用な枠として記述している。

主人公はとにかく異性に人気で、多くの女性が作品中で好意をよせる。そしてその女性たちと共同生活を送り、日常生活が作中で描かれる。一つの斬新さはその女性たちというのが異種族であることだ。

日本には古くから多くの異類婚姻譚が存在する。羽衣伝説、葛の葉や鶴女房、地方や時代によっては浦島太郎など多くの物語が人間以外の異種族との結婚を描いている。こういった純粋な異類との婚姻はヨーロッパでは極めて少なく、それゆえに海外の人々の関心を引くのだろう。

成功する物語を書く方法の一つとして有効なのは古典文学や民話の中の失われた要素を現在のメディアの中に復活させることだ。

ただしそういった再誕のための復元方法は色々あり、モンスター娘のようにきちんと定着している雛形にはめ込むか、もしくは古典の雛形を使うのか、もしくは全く関係の無い雛形を作るか。

今後もアニメや小説の中に日本人でしか作る事ができない、日本人しか知らない古典の要素が名作の核となっていくだろう。

モンスター娘のいる日常 Vol.3 (初回生産限定版) [Blu-ray]
間島淳司; 雨宮天; 小澤亜李; 相川奈都姫; 野村真悠華; 山崎はるか; 中村桜
東宝
2015-11-18