SHIPYARD出版

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カテゴリ: 文学

生の肯定 [単行本]町田 康毎日新聞出版2017-12-20 今の日本の作家で「文士」という言葉が最もふさわしいのは町田康ではないか。現在は小田原在住らしいし、小田原在住の町田康を「文士」と呼ばずして一体誰を「文士」と呼べばいいのか。小田原で悠然と小説を書いている町田 ...

みみずくは黄昏に飛びたつ [単行本(ソフトカバー)]川上 未映子新潮社2017-04-27本書を読み始めて、「おや?」と一番意外に思ったのは、村上春樹が中上健次の思い出に言及しているところだ。村上春樹はデビューした頃に中上健次と雑誌で対談したのだが、その対談後に中上健 ...

マチネの終わりに [単行本]平野 啓一郎毎日新聞出版2016-04-08「マチネの終わりに」は蒔野聡史と小峰洋子という二人の人間の物語であるが、それは二人だけの世界にとどまらない物語だった。二人は運命的に出会ったのであるが、ある悪魔的な仕掛けにより、「愛という曲芸」に ...

マイ・バック・ページ - ある60年代の物語 [単行本]川本 三郎平凡社2010-11-26本書「マイ・バック・ページ」は川本三郎さんの朝日新聞社入社から、逮捕され解雇されるまでを描いた自伝的エッセイであり、60年代のルポ・評論でもあります。川本さんはジャーナリストになった ...

ロラン・バルト -言語を愛し恐れつづけた批評家 [新書]石川 美子中央公論新社2015-09-24一時期は日本でも大きく取り上げられ、ロラン・バルトは多くの論文の中で議論の対象となった。しかし最近では専門的に扱う哲学者、思想家は減り古典としてすらも扱われることは少なくな ...

海峡の光 [単行本]辻 仁成新潮社1997-02 本作「海峡の光」は97年第116回芥川賞受賞作であり、辻文学の最高傑作です。他の芥川賞受賞作もそこそこ売れるものですが、辻さんの場合は特に話題になってかなり売れました。私も多くの人と同じように、芥川賞を受賞して初めて ...

限りなく透明に近いブルー (講談社文庫) [文庫]村上 龍講談社1978-12-19「限りなく透明に近いブルー」は私にとって特別な小説です。実は高校時代までは村上龍だけでなく村上春樹も含めて現代文学は読んでいませんでした。どちらかと言うと古典ばかり読んでいたのですが、大学 ...

ボヴァリー夫人 (新潮文庫) [文庫]ギュスターヴ フローベール新潮社2015-05-28 『ボヴァリ夫人』はフランス文学のみならず十九世紀を代表する文学作品と称されるが、発表当時は批判も多かった。そして現代でも多くの読者がこの作品を批判的な目で見ている。そういった反応も ...

村上龍文学的エッセイ集 [単行本]村上 龍シングルカット2006-01-11 村上龍の「文学的エッセイ集」という本に「小野さんの思い出」というエッセイが掲載されている。随分古風なタイトルだなと最初は思ったが、エッセイを読み終わると「思い出」という言葉に微妙に引っかかっ ...

くっすん大黒 (文春文庫) [文庫]町田 康文藝春秋2002-05 町田康さんの伝説のデビュー作「くっすん大黒」です。町田康さんが小説家としてデビューする前はパンク歌手として活躍していたのは有名です。歌手の時は町田町蔵という名前で活動しており、ファンの間ではすでにカリ ...

透明な迷宮 (新潮文庫) [文庫]平野 啓一郎新潮社2016-12-23 本書「透明な迷宮」に収められている「Re:依田氏からの依頼」という小説は、文芸誌新潮2013年7月号に掲載された平野さんの問題作であり、新たな代表作の序章でもあり、読者がいま最も注目している小説です。  < ...

インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫) [文庫]阿部 和重新潮社2000-06-28 本作は1997年の新潮三月号に掲載され、同年5月30日に単行本が発売されました。私の知っている限り、最も刺激的で挑発的な装幀がこの「インディヴィジュアル・プロジェクション」の装幀 ...

新装版 コインロッカー・ベイビーズ (講談社文庫) [文庫]村上 龍講談社2009-07-15 大学に入学して初めて村上龍の「限りなく透明に近いブルー」を読み、自分の読書人生が大きく変化しました。そんな私が次に読んだ村上龍の小説が「コインロッカー・ベイビーズ」でした。私の ...

風の歌を聴け (講談社文庫) [文庫]村上 春樹講談社2004-09-15 私の部屋の本棚には「風の歌を聴け」の文庫本が5冊並んでいます。神戸へ旅行に行くと、急にどうしても「風の歌を聴け」が読みたくなって、本屋さんに飛び込んで文庫本を買ってしまうからです。村上春樹さんは兵 ...

ラストワルツ [単行本]村上 龍ベストセラーズ2015-04-21「ラストワルツ」は村上龍「すべての男は消耗品である」シリーズの最新エッセイ集である。本の中には現在の村上龍の写真が5枚挿入されている。仕事場でMacBookに向かって原稿を書いている写真が3枚、椅子に座ってカメ ...

村上龍映画小説集 (講談社文庫) [文庫]村上 龍講談社1998-04-15 村上龍作品の中で個人的に愛着のある小説の一つです。映画のタイトルそのままの12編の短篇が収められています。もちろん小説のストーリーは、その映画の本質へと鮮やかに切り込んで収斂していく訳です。 村 ...

孤独論 逃げよ、生きよ [Kindle版]田中慎弥徳間書店2017-02-10「新潮創刊1300号記念特別号」を買って最初に読んだのは、田中慎弥さんの「作家か人間か」でした。私はこれを最初小説だと思っていて、いろいろな意味で凄いタイトルだなと考えていたのですが、実はエッセイだっ ...

オールド・テロリスト [単行本]村上 龍文藝春秋2015-06-26すごい小説を読んでしまった。今も神経や細胞がざわざわ騒いでいる。強烈な出来事の連続で時間の感覚が麻痺している。村上龍の最新長編小説「オールド・テロリスト」は村上龍にしか書けない小説で、村上龍は一作一作 ...

プレーンソング (中公文庫) [文庫]保坂 和志中央公論新社2000-05 「プレーンソング」は保坂和志さんのデビュー作にして最高傑作だと思います。「プレーンソング」は何かの新人賞を受賞した訳ではなくて、いきなり群像に掲載されました。「日蝕」が新潮に一挙掲載された平野 ...

海炭市叙景 (小学館文庫) [文庫]佐藤 泰志小学館2010-10-06この「海炭市叙景」は2010年に映画化された際に文庫化されたものです。僕はハードカバー版を図書館で借りて読んだのですが、その小説世界にあっという間に魅了され、その他の佐藤さんの本を全て読んでしまいまし ...

形影相弔・歪んだ忌日 (新潮文庫) [文庫]西村 賢太新潮社2015-12-23エンタメ小説は読者に文体を意識させないよう無色透明な文体を心掛ける。読者がストーリー展開に専念できるようにするためだ。一方純文学の場合、文体はストーリー以上に重要である。場合によってはテーマ以 ...

図書準備室 (新潮文庫) [文庫]田中 慎弥新潮社2012-04-27 2005年の田中慎弥さんのデビュー作品集です。表題作と新潮新人賞受賞作の「冷たい水の羊」を併録しています。私は「冷たい水の羊」の方が断然面白かったです。 主人公の真夫は、級友たちの生け贄としていじめの標的 ...

アメリカの夜 (講談社文庫) [文庫]阿部 和重講談社2001-01-1790年代前半に大学生だった私は、ある時期渋谷に毎日のように地下鉄に乗って通っていました。目的の場所はセンター街の奥にあるHMV渋谷店。いわゆる渋谷系の聖地と呼ばれていたCDショップです。渋谷系のミュージシ ...

工場 [単行本]小山田 浩子新潮社2013-032014年に「穴」で芥川賞を受賞された小山田浩子さんの、伝説の処女作「工場」をご紹介したいと思います。この「工場」は新潮新人賞を受賞した小山田さんのデビュー作ですが、いきなり第26回三島由紀夫賞を、受賞作である村田沙耶香さ ...

不屈 [単行本(ソフトカバー)]辻仁成キノブックス2014-07-24本書「不屈」は2012年から2014年まで約1年半、ニコニコチャンネルに日記形式で発表された「辻斬り日記」からの抜粋で構成されています。但しこれは単なる日記ではありません。辻さんが自分自身と向き合い、徹底的 ...

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